休む間もなく、息をしていた。 止まる事もなく、鼓動が脈打っていた。 神経が磨り減っても、笑顔で居た。 ― ほら…少しづつ、蓄積されていく。 ― 柔らかな笑みを浮かべて、優しい言葉を紡いで、誰かを癒して…。 ― どんどん蓄積されて、神経が磨り減っていく。 ― 迷惑をかけない様に、止まらない。 悲しませたくないから、泣かない。 ― ささくれ立った心が、静かに崩壊していく。 ― 何を思って 言葉を紡いでいるのかな。 どうして 誰かを癒そうとするのかな。 なんで 笑顔でいられるのかな。 ― からりと、虚ろに響く音が最後の音だった。 ― ねぇ…僕を助けて… お願いだから… 心も身体も、悲鳴を上げている… 涙も出ない程、叫びを上げているよ… ― 誰か…タスケテ… ― もう、笑えないよ… 優しい言葉が出てこないよ… 癒してあげる事ですら、出来ないよ… ただ、静かに眠る場所が欲しい。 でも…見つからなくて、 ゆっくり、ゆっくり、神経が崩れて行くんだ。 ― 瞳を開いているのも、終わりにしたい… ― 大きな満月が僕を照らして、 穏やかな時間がやってくるのを、待っている。 きっと、次に瞳をひらいたら…。 僕はまた、笑えるかもしれない。 |
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