時計の秒針が動く…。 鼓動が脈打つ。 冷たい風が頬をくすぶる…。 真っ暗な、音だけが動く世界。 呼吸をするたびに動く胸、 今生きていると叫びつづける心臓…。 肉体の奥深く潜ってり続け… 『ワタシ』と言う魂に辿りつき問い掛ける。 自分以外の体温を感じて、肉体が形成されているんだと認識する。 姿は…わからない。 閉じたままの瞳は開いていないから。 ただ、ぬくもりと鼓動と…耳に届く声だけ…。 暖かいと感じた。 この温もりに抱かれたまま、眠りに就きたいと願った。 そしてそのまま… |
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