自分の息すらも大きく聞こえる真夜中、
このまま瞳を閉じて、目が覚めなければいいのにと。

それでも、この鼓動は脈打ち貴方を想い夢を紡ぐ。

ねぇ貴方…夢にまで出ないで…?
このまま幸せな夢を見つづけたくなるから
瞳を開いてしまった時、現実が辛いから…。

それでも、朝はやってくる。
何時もの様に目覚ましで起きて、家を出る。

人がひしめき合う電車の窓から、

眼下に流れる冷たい河の流れを眺め
何でもないようにその衝動はやってくる。

『この窓から身を投げ出したら…』
『この線路を走る電車の前に身を投げ出したら…』

なのに…弱い自分にはそんな事出来る筈もなくて…
ただ、目を閉じて思考の海で自分を殺す。

何時まで繰り返すのだろう…?
こんな、馬鹿な妄想を。

…吐き気がする…。

こんな、醜い自分から…
それでも沸いている愛情はどうすればいいのだろう…
いつかきっと、この感情は憎悪に変わる…

この憎悪が貴方を壊す前に…
          ―壊れた貴方に私を殺して欲しい…―
貴方から離れなくては…
          ―なのに、まだ求めている…―
貴方を忘れなくては…
          ―涙が止まらない…―

早く…貴方から離れなくてはいけない…。

誰か…私を殺して…私を壊して…
貴方を忘れさせて…
貴方の姿を見つけるたびに流れる涙をとめて…!

…望むのは…

悠久の眠り…。

もう、瞳が開きませんように…
鼓動が止まりますようにと…。
それだけを、望もう…。













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